メティス(METIS)という信託会社の名前を聞いたけど、周りにどんな会社か知っている人がいないので誰か教えて欲しい。
さらに、メティスに、香港とかクック諸島って付いているけれど、これは何か教えて欲しい。
こんなご質問にお答えします
本記事の内容
- メティスという信託会社
- メティス香港、メティスクック諸島の違い
本記事の信頼性
- 1次情報を徹底調査
- 中立な立場での情報を発信
以下の4つの記事をお読み下さって、信託始めてみようかなという方に向けて、私が契約している信託会社について紹介します。
「信託」も「メティス」という会社も初耳だった方にとっては、資産を託すのが怖さもありますよね。そんな方が少しでも安心できるような情報をお届けします。
まだ、信託について良く知らないという方は、「信託(トラスト)とは?」を先にご覧下さい。
それでは早速始めていきます。
Contents
メティス(METIS)という信託会社
会社紹介
公式HPでは、以下の通り紹介されていますが、アジア人向けに信託サービスを提供する会社です。
メティスグローバルグループ
メティスグローバルグループは、信託ソリューション事業をアジアにて展開しています。 メティスグローバル(シンガポール)リミテッド、メティスグローバルリミテッド、およびメティスグローバル(クックアイランド)リミテッドは、 持株会社であるメティスグローバルグループリミテッドの子会社であり、それぞれ現地規制当局(シンガポール金融管理局、香港法人登記所、 クック諸島金融監督管理委員会)にて認可を受けた信託会社です。
私たちの目標は
メティスグローバルグループHP(https://www.metisgl.com/ja)
信託会社としてお客様の金融資産を守り、お客様に信頼されるパートナーになることを目指します。
メティスグループ各社は、それぞれの規制当局の認可を受けております。
- シンガポール金融管理局
参考記事:https://eservices.mas.gov.sg/fid/institution/detail/239271-METIS-GLOBAL-SINGAPORE-PTE-LIMITED - 香港法人登記所
記事が見当たりませんでした。後述致しますが、現時点で香港の法人を選択するメリットは小さいです。 - クック諸島金融監督管理委員会(FSC)
詳細は下記をご覧下さい。
Trustee Companies
The following trustee companies are licensed in the Cook Islands:
* Asiaciti Trust Pacific Limited
* Cook Islands Trust Corporation Limited
* Metis Global (Cook Islands) Limited
* Ora Fiduciary (Cook Islands) Limited
* Portcullis (Cook Islands) Ltd
* Trustees & Fiduciaries (Cook Islands) Limited
クック諸島金融監督管理委員会(FSC)HP(https://www.fsc.gov.ck/cookIslandsFscApp/content/business-contacts/trustee)
評価
国内のネット記事では、「手数料が高い」、「IFAの選択肢が1つだけ」、「運用ファンドが少ない」、「ボーナスが少ない」など良い評判を見かけることがありません。
一方で、メティス グローバル グループ(Metis Global Group)は、ブルームバーグビジネスウィーク誌より2019年から2021年の 3 年連続で「信託サービス最優秀賞」を受賞しております。
なぜこのように評価が別れてしまっているのでしょうか。
まず、ネット記事は信託やメティス(METIS)について詳しく調べずに投稿されています。さらに、別の人がその記事を真似して投稿しているように感じます。
また、実際にネットの評判については、別記事で考察します。
メティス香港とメティスクック諸島の違い
日本人が契約できるのは、以下の2社
このメティス グローバル グループの子会社である以下いずれかの会社が契約先の選択肢となります。
- メティスグローバル(香港)リミテッド(以下メティス香港)
- メティスグローバル(クックアイランド)リミテッド(以下メティスCI)
どちらと契約することが望ましいか
結論から申し上げますと、メティスCIと契約するメリットの方が大きいです。実際に、IFAに相談して、メティス香港を勧められることはないと考えられます。
なぜならば、メティス香港と契約をすれば香港の信託法、メティスCIと契約すればクック諸島の信託法が採用されます。そして、クック諸島の方が有利な信託法が制定されているからです。
メティスCIの具体的な優位性とは、居住国で破綻をした場合、刑事訴訟を起こされない限り、信託の存在や中身について開示する義務がないことです。賠償請求は基本的には民事訴訟となるため、実質的には資産が守られるということになります。HPでは、下記の通り紹介されています。
柔軟且つ水準の高い信託法制
クック諸島政府は首都アバルアが位置するラトロンガ本島を世界的な金融センターとすることを目指しており、信託に係る柔軟且つ高い水準の法制度を提供しています。クック諸島には世界でも希少な資産保全信託が存在し、クック諸島にて信託登記を受けたお客様の信託財産は、クック諸島の信託法に基づき、お客様の意思に反した第3者からの介入・関与等から守られます。
クック諸島信託の優位性
・信託に係る法制度が整備されている
・信託法が柔軟且つ独創的である
・世界でも水準の高い資産保全信託が存在する
・オフショア信託に対し税の優遇措置が設けられている
メティスCI HP(https://metisgl.co.ck/ja/why-the-cook-islands)
(注意:自国での税の支払義務については専門家へご確認ください)
また、メティス香港は、中国傘下となった場合、信託法が変更されるリスクがあります。
以上の理由から、以降はメティスCIについて詳しく解説していきます。
クック諸島について
人口約2万人、面積は大阪市と同じくらいの国で、外交・貿易などはニュージーランドに委ねている国で、オフショア地域の1つです。
詳細は下記をご覧下さい。
地理
クック諸島は南太平洋に位置する独立国であり、1773年にジェームズ・クックが発見したことから“クック諸島”と名付けられています。15の島から成り、クック諸島の総面積は240㎢、南太平洋内で北部と南部に分かれています。クック諸島は独立国でありますが、軍事および外交についてはニュージーランドと連合体制をとっています。クック諸島の総人口は約12,000人で、多くはラトロンガ本島にあるクック諸島首都のアバルアに住んでいます。
政府制度
1965年クック諸島はニュージーランドと自由連合盟約を締結し、防衛と外交部門以外の立法権および行政権は全てクック諸島政府が有しています。また、ニュージーランドとイギリス式政治形態に基づき議会民主制を採用しています。
公用語
主に英語が使用されており、クック諸島マオリ語がその次に使用されています。
法体制
イギリス慣習法に基づいています。
通貨
ニュージーランドドルがクック諸島の公式通貨です。
経済
クック諸島経済における主要産業は観光であり、その他は漁業、黒真珠養殖業とオフショア金融サービスも政府の主要な財源となっています。
国際信託法
イギリス慣習法に由来している“国際信託法”は1980年代初期より施行され、信託にとって最も魅力的な環境を提供しています。
メティスCI HP(https://metisgl.co.ck/ja/why-the-cook-islands)
まとめ
メティス(METIS)は、世界的な経済雑誌から信託サービス優秀賞を受賞するほどの信頼できる信託会社です。
そのメティス(METIS)で信託設定する場合は、グループ会社であり、クック諸島に拠点を置くメティスCIが対象となります。
メティスCIの信託プランについては以下の記事で解説しますので、ご一読頂けますと幸いです。
ご意見、ご不明点など、コメント・DM頂けましたら、お答え致します。