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【牧場見学のススメ】食用牛の生育過程を公開

食用牛の牧場

焼肉、ステーキ、すき焼きなどお肉が好きで、どういう過程でお肉になるのか知りたいな。
実際に、育てている所を見ることが出来るなら見てみたいな。

そんな疑問にお答え致します。

本記事の内容

  1. 生育の2つの過程
  2. 生育に興味をお持ちの方へ

本記事の信頼性

  • 2か所の牧場を見学
  • インスタフォロワー800人の肉好き

私自身、牧場では、餌をあげて、大きくなるまで育ててるんだろうなぐらいの認識しかありませんでした。

今回見学させて頂いたことで、そうなってたんだと驚くことがいっぱいありました。

学んだことを出し惜しみせず、皆さんにご提供しますので、是非最後までご覧になって下さい。

それでは早速始めていきます。

Contents

生育の2つの過程

食用牛は、産まれてからお肉になるまで、大きく分けて2つの期間があります。

以下で詳しくご紹介致します。

2つの過程とは

ズバリ、繁殖期間と肥育期間です。

  • 繁殖期間
    凡そ生後9か月迄の期間
  • 肥育期間
    繁殖期間終了後~屠畜迄の期間

牧場によっては、繁殖だけ行って、肥育は別の牧場に任せることもあります。

逆また然りで、肥育だけ行うため、繁殖期間が終わった牛を購入する牧場もあります。

繫殖期間

繫殖牧場
繁殖牧場

繫殖期間は、母牛のお腹の中で誕生してから、哺育期間が終わるまでの期間です。

以下の通り、イベントが目白押しです。

step
1
妊娠

多くの方は、交尾をさせて妊娠させるんだろうとお考えではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。

実はそうではなくて、JA(農協)から種(精子)を購入して、母牛に種付け(受精)します。

稀に受精卵を乳用牛に移して代理出産を行うこともあります。

step
2
出産

人間の手助けなく自然と出産しますが、事故が付き物なので多くの牧場では飼い主が出産に立ち会います。


いつ出産するか分からないからずっと待つ必要があるのかと心配しましたが、そうではありません。

牛の体内に体温計を入れて、体温が下がったら出産が近いということで、スマホに連絡が入ります。

step
3
去勢

雄牛は、一部の種牛を除き生後6か月以内に去勢されます。


なぜならば、以下の都合があるからです。

  • 飼育上の都合
    性格が荒くなることを防ぐ
  • 商売上の都合
    筋肉を減らして柔らかくする

肥育期間

肥育牧場
肥育牧場

繫殖期間が終わった牛や、出産適齢期を終えた母牛が肥育期間に入ります。

肥育期間の20ヶ月程を経て、凡そ、生後30か月程度でお肉になります。

肥育期間は、兎にも角にも、病気をせず、沢山食べて大きくなるように育てられます。

肥育は、以下の通り行われます。

  • 放牧は一般的ではない
  • エサは牧場ごとに異なる

闘牛のイメージとは大きく異なり、日陰から日向に移るだけでも怖がるくらい臆病です。そのため、牛舎の中で、限られた牛とだけ同じ枠内で育てられることが多いです。

また、エサで大きく味が変わるため、牧場によって穀物や草の割合が異なっていたり、特殊な餌が含まれていたりします。

生育に興味をお持ちの方へ

前章を読んで下さって、さらに勉強したいと思って頂けましたでしょうか。

本章では、以下に当てはまる方に向けて、執筆します。

  • 牧場で牛を育てたい方
  • 牧場を経営されたい方
  • もっと知識を得たい方

当てはまった方は、是非続きをご覧下さい。

牧場で牛を育てたい方

牛を育ててみたいと考えておられる方は、重宝されるのではないでしょうか。

なぜならば、多くの牧場では、後継者探しや人材確保に苦戦されているからです。

具体的な仕事内容は、以下があります。

  • 人工授精
  • 出産の立ち合い
  • エサやり
  • 清掃・堆肥処理
  • 出荷作業

牧場の方曰く、「最近は、田舎でのびのびと暮らしたいという都会の方が、InstagramやYouTubeを見て、働きたいと言って下さる方もいらっしゃる」と仰っていました。

牧場は、365日休みはありませんが、従業員が複数人おられるような牧場であれば、交代で休みは取得できます。

また、機械化も進んでおり、重労働も減り、女性であっても充分働くことができます。

牧場を経営されたい方

牧場経営は一般に、コストが掛かる割に儲かるビジネスではない」と言われています。

特に現在は、エサを輸入に頼っており、コロナ・円安の影響を大きく受けています。

また、経済的な事情だけでなく、以下の環境問題も取り沙汰されます。

  • ゲップから温室効果ガスが出る
  • エサのため、森林が伐採される

ただ、和牛は世界一美味しい牛肉と言われており、海外の食用牛とは一線を画します。

「世界中の人々から求められる和牛を育てるビジネスに携わりたい」という方は、始められてみてはいかがでしょうか。

牧場を経営の始め方としては、以下の2つの方法があります。

  • 跡取りとして既存の牧場を継ぐ
  • 新規参入する

新規参入と聞くと非常に難しいように感じます。

しかし、牛舎は自治体から賃借することができる上、ノウハウも農協や周りの牧場で働かれている方から得ることができます。

もっと知識を得たい方

以下のYoutubeチャンネルが分かりやすいと感じますので、是非ご覧下さい。

いずれの方も和牛の聖地兵庫県で但馬牛を育てていらっしゃいます。

最後に

牛の生育に関して、ご興味を持って頂けましたでしょうか。

成長した牛がどのようにと畜・販売されるのかご興味をお持ちの方は、下記の記事をご覧下さい。

市場でのせりの様子
参考【食肉市場見学のススメ】お肉にする・せり・肉加工の様子を見られる

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  • この記事を書いた人

元財閥倉庫マン

有名私立大学卒業後、財閥倉庫勤務を開始。10年のキャリアで積み上げた、個人が活躍するためのノウハウを紹介しています。 お気軽にコメント・DM下さい。

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